2018年4月8日日曜日

Northwest



最近ブログはあまり書けていませんが、相変わらず演奏は続いています。3月の終わりは久しぶりに長いツアーに西海岸へ。Northwestと呼ばれるオレゴン州とワシントン州で演奏してきました。シアターから、ポートランドのお寺、そしてネイティヴアメリカン博物館の隣でのコンサートまでいろいろと色んな人の前で弾きました。

ツアー先で相変わらず色んな人に会い、話を聞くことも多いですが、最近よく思うのが、人の気合の入ったアウトプットが少ない気がすることです。これは自分も含めて思うことですが、ちょっとした表面的なものはみんなたくさん外に発信していると思いますが、その中からディープなものを見つけたり、感じたりすることがあまりません。おそらく自分達は今、そこまで考えてなくても生活できる環境に生きているのでしょう。

音楽を聴いていても、これはすごくクリエイティブだ、すごく伝わってくるというのが少なく、自分自身の音楽もそれを戒めながら向き合っていかないとと思います。ワシントン州の州都オリンピアに、レコード店をやっている友達ジェームスがいます。いつも向こうに行く際には彼の家で僕が好きそうな、でも知らないであろうミュージシャンのレコードを自分で作ったチューブアンプでかけてくれます。その言葉では言い表せられない豊かな音楽を聴いていると、音がストレートに自分の中に入ってきます。アコースティックギターをライブで良い音で伝えるのは容易ではありませんが、自分が彼のレコードプレーヤーとスピーカーのようになり、こういう感じをライブに来た人達に届けることが出来れば理想だなと思いました。

また2カ月にジョージア州で現地在住の日本人の方と知り合い、先月の同州でのライブにもまた奥様と共に遠方まで足を運んで下さいました。日本人が全くいないような場所に来てもらったこともあり、ライブ後話をしていてお茶をすることに。そこから繋がりが出来、今週はライブなしでアトランタを訪れました。とても暖かい時間を過ごすことが出来、自分のこれからの音楽表現に変化が出てくるであろう素晴らしい機会を作ってもらいました。この縁もきっかけに、上述の深いもの、正直なものをミュージシャンとして発信していくことの大切さを実感しながら今日はニューハンプシャーのライブへ向かいます。



2018年3月6日火曜日

ライブストリーミング

もう今年も3月に入りました。ニューヨークの2月は異様に暖かい数日がありましたが、また寒い日が続いています。

今週は数あるライブ会場の中でも自分にとってかなりのお気に入りの(音響と雰囲気)テネシー州はリバティーという場所でのコンサートをライブストリーミングすることになりました。日本時間は、3月10日(土)の午前10時30分からです。

ナッシュビルから東へ1時間ほどに位置する場所で、昔の線路の枕木を会場の壁に用いたとてもいい雰囲気の場所です。お客さんとの距離も近くライブ感の溢れるセットアップで、アメリカ南部のライブの雰囲気を感じてもらえたらと思います。よかったらぜひ見て下さい。下記のリンクに行ってもらい、Pay What You Wantという箇所をクリックし、一応ドネーションというシステムになっていますので、好きな額を入れてもらえれば閲覧することができます。

https://www.concertwindow.com/149623-liberty-arts-live


このビデオは前回このリバティーで演奏した際のものです。




2017年12月13日水曜日

12月

またご無沙汰しているブログで、早いものでもう12月です。

ニューハンプシャーの景色


アメリカは11月終わりのThanksgiving(感謝祭)が終わり、年末までをHoliday Seasonと言って、多くの人が一年で好きな季節であると同時に、クリスマスのプレゼント交換のためのショッピングのためにとてもストレスで慌ただしくなる時期でもあります。クリスマスが商業的になってしまった 今は、感謝祭の方が純粋に人と人が集まる機会ということで好きだ、と最近会った何人かは言っていました。

先週末はこの冬初めての雪が降りました。そんな中、北へ向かいニューハンプシャー州で演奏してきました。かなり寒かったですが、この季節にふさわしい、外は雪が静かに降り屋内は暖炉で暖かく、クリスマストゥリーのモミの木の匂いがたちこめる、そんな身体も気持ちも暖かくなる雰囲気で演奏しました。コンサートが終わった後は、若者から年配まで、主催者たちや残った人達が暖炉を囲みしばし集い、それぞれの話をシェアしあいました。そういう場にいると今更ですが、アメリカ人は本当にそれぞれ自分自身の尺度で生きている人達だなと思います。他人がどう思おうと、自分はこうだ、そしてそれが当たり前、また尊重される環境なので、それを聞いた人も別に何とも思わない、そんな感じです。それが行き過ぎいろんな問題があるのだと思いますが、逆に音楽などにおいてはそれ故にアジアではまず産まれてこないであろうクリエイティブな作品や音楽が発展するのだ思います。あと僕はアメリカのギタリストの弾き方、音の出し方が上手く言えませんがベタっとしていなく、カラッとしているところも好きです。


自分は日本人であるため完全にそうはなれませんが、創作、演奏に関してはこの環境で学んできたことも多く、そういうスタンスで一つ一つのライブに取り組みたいと思っています。

今年もいろんな場所に行き演奏してきました。南から北へ、東から西へ。最近の自分の創作、コンサートの組み立て方は、いろんな場所から人からヒントを得ることも多い気がします。特に最近はソロでの活動が多く、同じ風になってしまうことも多いため、少しでも新しい場所でそこに住む人達のストーリーに入り込みたいと思っています。

今年作った新しい曲も徐々にたまってきています。この年末はそれを作品にするため、アイデアを練り、アレンジし、レコーディングに向けて動こうと思っています。




2017年8月13日日曜日

ピアノ

人は良くも悪くも暮らす中で自分の心地良い場所、自分にあったスタイル、好みの枠の中で生きている。自分自身も含め、子供の頃の環境、節目節目で選択してきた結果の積み重ねが今の居場所を形成していることがわかる。だがそのために他のこと、他のスタイルで暮らす人との距離が出来たり、自分には疎遠だ、また自分はそういうタイプではないと決めつけていることも多々あるだろう、また今更変えるつもりもなく変えるのは面倒だということもある。例えば、自分は理系だ、文系だとか、インドア派、アウトドア派だなど。

それ自体は自然なことかもしれないが、そのせいで自分と違ったものに、自分が選んでこなかった、やってこなかったことにコンプレックスを抱くことに繋がる反面       がある。

自分にも思い当たるところはあるが、音楽に置き換えてみても、本来出来るだけそういう枠組にとらわれないようにしたいと思いつつも、ある範疇の中で演奏したり活動してしまっている。何度かその苦手なもの、手をつけてこなかったものに挑戦したい、克服したいと思ったことがある。まず、編成人数の差はあれこれまでずっとグループ、バンドの中で一人のギタリストとしてやってきた中で、いつか1人でフルのライブを出来るようにならないといけないと思ったのが5年ほど前。まだまだではあるが、これは試行錯誤しながら数年やってきてようやく慣れた。

またストラトを弾けるようになりたいということ。ストラト独特の音に憧れがあり、好きな音にも関わらず弾こうとしなかったギター。これは一度慣れたが最近また疎遠になっている。

そしてピアノ。長年ギター的な考え、頭で弾き、曲を作ってきた中で、いつかはピアノを少し弾けるようになりたいと思っていた。この歳になりやっと2週間前からピアノのクラスを受講し始めた。頭も指も思うようについてこないが、一つ一つがとても新らしい。ピアノが一番音楽が合理的に見える楽器と言われるが、それが触れてみてよく分かる。こういう素な気持ちで何かを習ったり楽器を弾いたのはいつぶりだろうかと考える。ギターを弾くのもどうしてもコンサートのために、仕事としてやってきた。ここは1人の生徒としてシンプルな曲も丁寧に少しずつ取り組んでいきたい。




2017年8月1日火曜日

新しい動画

7月中旬にミシガン州のランシングという町でライブをやった際、その楽器屋、Elderly Instrumentsのスタッフの方が見にきてくれました。終演後彼が自分のところに話に来て、気に入ってくれました。そしてもし明日時間があれば、うちの楽器屋に来て動画をいくつか撮影しないかと誘ってくれました。Elderly Instrumentsは全米でも有数の非常にクオリティーの高いギターショップで これまでもミーハーとして訪れたことがあったので、「もちろん」と返事をして翌朝向かいました。

店開店前だったので朝9時前に着きコーヒーを入れてくれ動画撮影に挑みました。まずは自分のギター本郷ギターのナイロン弦で撮りました。それがこちらです。



そしてそのあと、珍しい楽器で撮影しないかと言われ持ってきてくれた一本が下のMartinでの動画。非常によく出来た楽器で高音から低音まできれいに鳴ってくれるそんな印象でした。値段は約190万円。数日前に聞くともう売れたとのことでした。




動画撮影のあとも店にあるギターで良さそうなものを手にとっては弾かせてもらい弾き比べをやりました。とても贅沢なミシガンでの1日でした。


2017年7月17日月曜日

Summer 2017

ブログご無沙汰してました。5月の日本でのライブを終えてアメリカに帰ってきてから相変わらずいろいろと回っています。

先週末は自分の好きなマサチューセッツ州のニューベッドフォードのフェスティバルに参加してきました。今回で3度目、2年振りの出演でした。このフェスの面白いところは、各自のソロのセットの他に、ワークショップという名で同じステージに4組ほどミュージシャンが出て、順番に弾いていく設定があることです。そして時にはその場でコラボのようになったりもするので、出演者もお客さんもそのどうなるかわからない所があり、その緊張感みたいなものも楽しんでいます。

今回の自分の最初のワークショップの名前は、"Guitar Men"。ギターにフォーカスしたもので、アメリカからはPete KennedyとHarvey ReidのベテランギタリストとカナダからJ.P. Cormierというギタリスト。そして自分の4人でステージに立ちました。それぞれ違ったスタイルでステージからでしたがリスナーとしても楽しめました。自分は基本的にカバーはほとんどやらないのでオリジナルでいきました。



右からHarvey Reid, J.P.Corimer, Pete Kennedy

色んなミュージシャンが出ているのもフェスティバルならでは。今回はAoife O'DonovanやPatty Lankinなどのちょっとキャッチーな女性アーティストもいる中、今まで知らなかったアーティストと知り合えるのも楽しみの一つです。なかなか自分の出番の合間に色んな他のミュージシャンをゆっくり見る余裕はなかなかないですが、それでも今回の発見はJoshua Davisというミシガン出身のシンガー/ギタリスト。歌もギターも洗練されていて感動しました。こういう風にギターの音が出せるのはなぜだろうと思います。


そして2日目のワークショップで一緒になった、Joe Jencksというシンガー。終わってから彼からCDをもらい今週のミシガンツアーに持ってきてひたすらこのアルバムを聴きこみました。声が良く非常にクオリティの高い歌です。



下のリンクはアルバムで好きな曲"One Piece at a Time"




このフェスから家に帰って翌朝の早朝ミシガンへ。今回のハイライトはリボニアという町でのライブでJason Dennieというギタリストとの共演でしょうか。スティール弦を自由に操る人でギターの音の出し方がツボでした。彼が最初のセットを弾きましたが、自分の出番を忘れるくらいお客さんとして楽しみました。そして急ですが、せっかくなのでと彼にライブの最後に日本語のオリジナルに急遽入ってもらいました。色んな所にすごいのがいるなあ、もっと練習しないとなあ、と思いながらミシガンを後にしました。




ライブの後Jasonと


ミシガン最後のライブはカナダとの国境にある町ポートヒューロン。ライブの休憩で外に出てみるとこんな空でした。


2017年5月18日木曜日

日本でのライブ

昨日の横浜で今回の日本でのライブが終わりました。今回は滞在が短く少ない本数でしたが、どれも心に残るライブでした。

初日は初の東広島へ。着くと今回のコンサートを企画して下さった大東さんが迎えに来て下さりその足でおすすめのお好み焼きへ。目の前の鉄板でおじさんが焼いてくれその手さばきが凄かったです、そしてもちろん味も最高でした。


今回の日本でのライブはこの2本(ウィスコンシン州のマクファーソンギターと本郷ギターのナイロン弦)を使用しました。
 

演奏した西条公会堂は今年2月にできた新しいお店でとてもやりやすく雰囲気の良い空間でした。終演後もスタッフの方が打ち上げを用意して下さってとても良い印象で東広島を後にしました。


この月曜には大阪大学で講義、演奏をしてきました。久々に大阪の北摂に行きとても懐かしい気分でした。学生さんたちも皆さん優秀で質問も鋭いものが多く、こちらも逆にいろいろと勉強になりました。外国人の学生も多く日本に住んでそこまで長くないにもかかわらずアカデミックな専門用語の日本語を自由に話していてかなり圧倒されました。


今回の講演タイトルは「外から自分を見る」というもの。
 
 
 
 
 
阪大を終えて翌朝関東へ向かいました。今回はコトリンゴとの2Days、東京、横浜、自分自身とても楽しみにしていたライブです。お互いのオリジナルを演奏しましたが、いつもの自分の曲が広がりそれと同時に曲として締まりが出ました。普段違った活動、音楽をやっていますが、共通点は二人共ソロのコンサートをたくさんやっているということ。それもあってか演奏しても言葉では言えない共通の言語をどこかで話しているような感じで、自分だけかもしれないですがふと二人で演奏しているのを忘れるような感覚さえあり自然でした。
 
 
 
演奏した三軒茶屋のグレープフルールムーン。いい雰囲気のライブハウスでした。
 
今回は自分にとって懐かしいオリジナル曲、Vistas del Pasadoというバンドのファーストアルバムに収録されている曲を二人でやりました。長い間弾いていなくても不思議と覚えていました。お客さんの中にも「懐かしい!」と言っておられましたが、自分自身弾きながら当時にタイムトリップしていました。